北海道に住む私にとってカニは昔からとても身近で、海のない農村育ちなのに食卓には結構頻繁に出てきました。
だからカニがそんなに高級食材だとも知らないまま大人になり、いざ自分で買おうとしてビビリました。
めったに買えないカニだからこそ、失敗せずに選びたい!と本気で思ったものです。
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美味しいタラバガニの選び方
タラバガニは、冬の期間(11月~2月)も漁獲されますが、4月~6月の春にも漁獲されています。
ただし、タラバガニは国内での漁獲量が少なく、市場に出回っているものはアラスカ産やロシア産などが非常に多くなっています。
タラバガニは足だけで売っていることも多く、数本でも値段はかなりしますので慎重に選びましょう。
第一関節を押してみる
タラバガニに関しても甲羅の色の赤さや腹の部分の白さによって新鮮さをチェックできますが、「タラバガニの第一関節部分を押してみる」という見分け方もあります。
この部分を指を使って押すことで、身入りの良さを判断することができます。
押したときにペコペコと関節がへこむようならば身入りが悪いと判断できるでしょう。(強く押しすぎて殻を割らないように気を付けましょう)
甲羅の汚いカニを選ぶ
タラバガニに限りませんが、甲羅のキレイなカニは脱皮直後かもしれませんので避けたほうが賢明です。
フジツボなどが付着した甲羅の汚いカニならば、ある程度脱皮してから日にちが経っている目安になります。
美味しいズワイガニの見分け方
ズワイガニは、毛ガニと違い旬の時期があり、10月~5月頃と言われています。
お正月に食べるイメージがあるだけにもっと旬が短いイメージがありますが、意外と長期間美味しく食べられるのです。
ちなみに、北海道のオホーツク海では海に氷が張っている関係で4月と5月にしかズワイガニ漁は行われません。
また、西日本では雄ガニが11月6日~3月20日、雌ガニが11月6日~1月10日と定められています。
生のズワイガニを買うなら、やはり活ズワイガニが一番です。しかもなるべく元気なカニを選ぶのが鉄則で、いつ死んだかわからないモノはなるべく避けたいところです。
カニビルの卵で判断
美味しいズワイガニを選ぶ際に「カニビルの卵」が付着しているかどうかで判断する人も多かったりします。
これは、ズワイガニは10回以上脱皮を繰り返して大きくなっていくため、カニビルの卵が付着していれば脱皮が完了していて身詰まりが良いということです。
しかし、あくまでも美味しいズワイガニである確率が若干上がる程度なので、確実に身詰まりが良く美味しいというわけではありません。
重さと甲羅の硬さ
やはり手に取って重量感を確認し、甲羅の固さを確かめてみるのが良いでしょう。
腹と甲羅の幅が広くて厚みがあり、抑えた時に硬いモノを選びます。この時、弾力を感じるモノは脱皮してからまださほど時間が経っておらず身入りもイマイチです。
美味しい毛ガニの見分け方
冬に食されることの多い毛ガニですが、実は1年を通して日本のいずれかの漁港で水揚げされています。
更に、急速冷凍などの技術がかなり向上されているので、いつでも美味しい毛ガニを食べることができるのです。
大きさより重さ
美味しい毛ガニの見分け方としては、まず手に取って重さを確かめるべきです。
大きい毛ガニであっても、持ってみると意外と軽く身がスカスカであったりしますし、その逆に小ぶりであっても重く身がぎっしりと詰まっている場合もあります。
甲羅の色で判断
美味しい毛ガニを甲羅の色で判断する人も多いです。
鮮度が低い毛ガニは赤茶色や焦げ茶色に変色しています。(鮮度が良ければ綺麗な赤色)
そして、お腹の色も鮮度が良ければ綺麗な白っぽい色をしていますが、鮮度が低いと灰色っぽくなってしまいます。
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美味しい茹でたカニの選び方
カニを購入する際、生ガニの状態ではなく、すでに茹でガニである場合もあります。
そんな時には、いくつかのポイントをチェックして美味しく食べれるかどうかを判断しましょう。
甲羅の色
茹でたカニの甲羅を見ると、鮮やかな赤色をしているかにもあれば、赤茶色や焦げ茶色になっているかにもいます。
美味しく食べられるのは間違いなく前者の方です。
甲羅の湿り気
甲羅を良く見てみると、甲羅が乾いている個体と湿り気のある個体があるのが分かります。
甲羅が乾いている個体は、茹ですぎている可能性があるので、必ず湿り気のある方を選びましょう。
お腹の色
カニのお腹を見ると、白いお腹の個体もあれば黒っぽくなっている個体もあったりします。
黒っぽいお腹は、茹で時間が十分ではなく腹の細胞に染み込んでいる可能性がある為、なるべく白っぽいお腹になっているカニを選びましょう。
信用ある店で買う
昔、網走出身の同僚の実家から会社あてに大量の冷凍ゆでタラバガニの足が送られてきて、みんなで食べたことがあります。
漁師さんが獲れたてのカニをその場で茹でている「浜ゆで」は、それまで味わったことのない絶品でした。
なので、浜ゆでのカニを買えるお店で買うのが一番ですが、出来れば口コミや評判など、信用のあるお店で買いましょう。
失敗しないカニ選びは通販で解決?
カニ選びについて色々と書いてきましたが、素人が美味しいカニを確実に見分けるのはとても難しいですし、店先であまり触るのも気が引けますよね。
そもそもスーパーやデパートでは数も少なく、選択肢も限られてしまいます。そこで便利なのがネットショップからの購入です。
評判の良いショップを選ぶ
カニの食べ方は刺身や鍋などもありますが、やはり茹でて食べるのが一般的です。茹でる時の塩加減が重要になってきますので失敗したくないですよね。
プロが確かなやり方で茹でた美味しいカニを購入したいところですが、選ぶお店によっては残念な商品であることもあります。
そこで値段で選ぶよりも、信用できる確かなお店を選ぶことが重要なポイントになります。
お中元やお歳暮で選ばれるお店のランキングで絞り込み、レビューなど口コミを参考に良質なお店を選びましょう。
オスかメスかで選ぶ
一般的に美味しいと言われるのはメスよりもオスで、身が引き締まっているからと言われています。
メスは産卵のために体力を消耗することから栄養が少なくなってしまうこともあり、普通に茹でたり焼いたりとカニの肉を楽しむ場合には
オスを選ぶのが良いでしょう。
ただし、てっぽう汁(カニを入れたみそ汁)や鍋ものには卵のあるメスの方が美味しいダシが出るので、あえてメスを選ぶということもあります。
カニのオスとメスの見分け方
食べ方によってオスとメスを選び分けることがベストですが、その為にはオスとメスの違いを知っておかなければなりません。
ハサミの大きさ
カニはオスのほうがメスよりも体が大きいのですが、ハサミも同じでオスのほうがメスよりも大きく厚くなっています。
しかし、まだ大人になっていないオスの場合は十分に身体もハサミも育っていないので、単純に大きさだけでは判断できないこともあります。
お腹の違い
上の画像では、左がオス、右がメスになります。
どの種類のカニでも共通してオスとメスを見分けられる方法は、カニをひっくり返してお腹を見ます。
お腹の一般的にふんどしと言われる部分が三角形なのがオス、幅が広く丸い形ならメスです。
メスは卵を産むとしばらくの間、お腹に抱いたまま暮らします。そのため、メスのほうがお腹の部分の幅が広くなっているのです。
カニのふんどしって何のこと?
オスとメスの見分け方でも図解しましたが、カニの甲羅の内側にあるお腹の部分で、一般的には「ふんどし」と呼ばれています。
「前掛け」や「はかま」とも呼ばれており、胸の下に折りたたまれた腹筋のことです。
このふんどしには毒があるから食べるなという伝説も一部で残っているようですが、
弾力と噛み応えがあり、この部分を好んで食べる人も多いのです。
カニの「ふんどし」だけを詰め合わせて販売もされていますので、毒はないようです。
まとめ
冬になると食べる機会が増えるカニですが、漁獲される時期が冬だけでなかったり、「甲羅の色や裏側の色」、「カニの大きさではなく重さ」、「カニビルの卵が付着しているか」、「関節を押してみた時の反応」などで美味しさを判断できたりもするのです。
また、茹でガニも「甲羅の色や湿り気、お腹の色」などによって美味しいカニかどうか見分けることができます。
オスかメスかも判断のポイントになったり、値段だけで判断せず、信用出来るお店での購入も大事です。
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