在宅ワーク詐欺に騙されるな!私が50万円騙し取られた手口

今思い出しても悔しくて情けなくなります。
 

数年前に美味しい在宅ワークの仕事に
飛びついてしまって

悪徳会社に50万も振り込んでしまいました。
 

今日はその相手の手口をお話しますね。

巧妙というか、私がバカというか
自分は絶対に騙されないと思ってたのに。

まったく騙される人の心理って
今なら痛いほど分かりすぎちゃいます。
 
 

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高収入の在宅ワークはありえない

それはある日、会社のデスクで仕事中に
突然携帯にかかってきた1本の電話から
始まりました。
 

「在宅ワークに興味ありませんか?」
という若い男性の声。
 

ずっと前から何か副業をしたいと思っていたので
ついついハナシを聞いてしまいました。
 

いつもなら「仕事中なので・・・」って
切るのにその日はどうしたことか
ハナシを聞いちゃったんです。
 

ティッシュ配りやチラシ配りの仕事の他に
もっと高額のパチンコの仕事や
市場調査の仕事があるとのこと。
 

私はパチンコなんて出来ないし、
市場調査も何か大変そうだなと思って
ティッシュ配りに反応しました。
 

そうしたら、

「いや、それは安いから・・・
カンタンなんで 市場調査しませんか?」
 

もうあとは相手の思うつぼです。
最初から市場調査をさせたかったわけです。

でも、それにはカンタンな試験があるから
まずそれに合格してくださいとのこと。 

果たしてどんな試験かと思ったら・・・
 

セブンイレブン、どこの店舗でも良いので

1.商品の並べ方はどうか

2.掃除が行き届いているか

3.店員の態度はどうか

4.トイレはキレイに掃除されているか

などの項目の他に、自分が気が付いたことを
レポートにまとめてFAXで提出すると

翌日合否の連絡が来て、合格したら
すぐに仕事をお願いしますとのことでした。
 

モチロン落ちるはずもなく合格です。
でも、その時は合格しなくちゃと必死でした。
 

よくある覆面調査員になればいいんだなという
認識でしたがその報酬が格段に良いんです。

1件につき1万円くらいだったと思います。

私が知っているポイントサイトなどでは
覆面調査の報酬は精々千円位です。
 

「どうしてそんなに高いんですか?
 普通千円くらいですよね?」

と、せっかく確認したのに

「普通はそうでしょうね、ウチは
 スポンサーが沢山ついているので・・・」

とかなんとか言われて信じてしまいました。
  

さっそく明日、指定された店舗の
フードコートへ行って調査してくれと言われて

もう私は完全にやる気満々モードでした。
 
 

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先にお金を払う在宅ワークは絶対に詐欺

私がやる気になっていることを確信すると
相手はまず軽くジャブを打ちます。

「実は、仕事をしてもらう前に
全員に預り金として3万円払ってもらってます」

怪しい・・・。
やる気満々モードの私でもちょっと疑いました。

「先にお金を払えっていうのは全て怪しいって
 何かで読んだことあるんですよね・・・」

もう、思うまんま言っちゃった。

でもこの時、
すでに私は信じてしまっていたんですね。

いや、信じたかったというのが正しいかもです。

信じたいあまり、あえて疑う気持ちを
封印しようとしていたのだと思います。

せっかく怪しいって言えたというのに。

相手はちょっと怒って言いました。

これはあくまでも、預り金であり
あとで返すものであると。
 

もしも仕事を途中で投げ出す人がいたら
スポンサーから入金にならなくなるワケで

そうなればみなさんに迷惑がかかるから
そのための保証金を最初に払ってもらうのだと。
 

今考えても全く意味不明な説明なのに
すでにマインドコントロールされちゃってて

言われるがまま3万円払っちゃったのでした。
  

きっと赤子の手をひねるより
カンタンだったことでしょう。
  

この3万円っていう金額が絶妙なんですよね。
もっと多かったら払わなかったと思うんです。

きっと怪しいっていう気持ちのほうが
勝っていたんじゃないかと思います。

でも3万円なら何とか払えるし、
あんまりこだわって怒るのも
恥ずかしいかも・・・って思っちゃった。
 

そしてその振込口座が詐欺のお約束の個人名なのでした。

なんで振り込むかな、過去のワタシ・・・。
 

最初にNPO法人だと言っていたのに
何でおかしいと思わないんだ過去のワタシ!
 

「うちの経理部長の名義になってます・・・」って

そんなわけないからっ!
 

やっぱ騙されるほうが悪いんですかね~。
 

在宅ワーク詐欺は最初にきちんと支払をして信用させる

まず保証金として3万円支払ったあと
翌日覆面調査委員となるべく

近くのショッピングセンターのフードコートへ
意気揚々と行きました。
 

フードコートへ出店している店の店員の態度を
チェックするという目的と

来客についてのリサーチを兼ねているような
チェックシートを前もってFAXで渡されます。
 

2時間くらいの間の各店の客層は
何人連れか、男か女か、おおよその年齢と
 

店員は大きな声で愛想よく応対しているか
笑顔はあるか・・・などと一緒に

テーブル、椅子など店内の設備的な不備はないか
などもレポートにまとめます。

私のほかにもう一人、私とちょうど
入れ替わる時間帯の人がいるはずだけど
声をかけたりしないでくれと言われました。
 

そんな人、いるはずもないし
コレばぜ~んぶ、架空の仕事です。
 

提出するレポートにはちゃんと見本があって
今思えば、私の前に騙された人が
書いたモノだったのでしょう。
 

とてもよくまとまった素晴らしいレポートで
一生懸命調べたのがわかります。
 

「そのレポートを書いた人は優秀なので、
今では月に20万は稼いでますよ」

なんて言われて、すっかりその気になっちゃって
 

私も負けないようにと必死に頑張って
レポートを仕上げて提出しました。
 

アレがまた次の人を騙すための小道具として
使われたのかもしれないと思うとやるせません。
 

このようなレポートを2件提出したところで
詐欺は次のステップに入ります。
 

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在宅ワーク詐欺はエスカレートする

私がすっかり騙されていると踏んだ相手は
次はパチンコの仕事をするように言ってきました。
 

パチンコ店は大型スポンサーだから
無下には出来ないとの理由から

最初にパチンコの仕事を選ばなかった人にも
1度は必ずやってもらうことになっているんだとか。
 

その仕事とは、俗にいう
『パチンコの打ち子』ってやつですかね。
 

絶対に出る台を教えるからと言われた番号の台で
パチンコをして大当たりを出せとのこと。

でも、私はパチンコなんて1回もやったことが
ありません。

でも大当たりが出る技があるとかで、
そのマニュアルをFAXで送って来るんです。
 

これさえ見れば誰でも出来るから心配無いんだとか。
 

そして、パチンコにはお金が必要ですが
その資金の5千円を相手が負担してくれます。

パチンコの話が出ると直ぐに、私の銀行口座に
先日の2件の仕事の報酬と一緒にお金が
2万5千円振込まれました。
 

考えたり迷ったりしている暇がないんです。

そしてお金が振込まれたことで更に
信用してしまうのです。
 

いくら2万5千円振込まれたって、
最初に3万円振込んでいるのですから
まだ赤字です。
 

パチンコでフィーバーすると
そのお金は私が貰ってもいいそうで

ここで辞めるわけにはいかないと思ってしまうのです。

 

モチロン、大当たりなんてしないです。

マニュアル見てもよくわからないし
マニュアルの内容も全部ウソだし。
 

軍資金の5千円を使い果たしても
大当たりが出ないのでそこで終了しました。
 

マニュアルさえ見れば誰でも出来るという事を
出来なかった私は落ち込みました。

とても申し訳ない気持ちになったところで
更に付け込まれて次のステップへと進みます。
 

在宅ワーク詐欺はローンまで組まされる


パチンコのことですっかり落ち込み
謝ってばかりの私はもう完全に相手のペースです。
 

奴らは言うんです。

「大丈夫ですよ、出来ない人のために特別の方法があります。」
 

その特別で確実な方法を実行するためには
やらなければならないことがあるそうです。
 

そのパチンコ店は三井住友銀行がメインバンクなので
そこでカードローンの契約をすることがお約束なんだとか。
 

銀行にハナシは通してあるから、審査は絶対に通るから
カードを作ってきてほしいと言うんです。

その時にカードと一緒に発行される書類を
必ずこちらにFAXせよというのが指令でした。

 

こっちはもう、ひたすら申し訳ないと
思っている状態なので

パチンコの仕事をさっさと終わらせて
早く普通の市場調査の仕事がしたいと焦るわけです。
 

だから言われるがまま三井住友銀行へ行って
ローンのカード作りました。

銀行にハナシが通っているから
審査に通ったと思っていましたが、

そんなことは全くなくて、
ただ普通にカードが作れただけです。
 

バカだから言われるがまま、一緒に発行された
書類をFAXしてしまいました。
 

その書類には、カードローンの限度額が
50万と書いてあったのです。
 

それを知った詐欺団は、私に50万を送金しろと
言ってくるわけですが
 

パチンコの特別な方法を使うために
保険として先方に送金する必要があるとかで

これまたさっぱりわからない理由でしたが
もう私は自分で考える能力を完全に失っていました。
 

かくして、またしても個人名義の口座に
操られるように50万円を振込ましたとさ・・・
 

バカすぎてハナシになりませんね。
でも、もう本当に相手の言うがままになっちゃうんです。

次々とやることを言われて冷静な判断が
出来なくなっていました。 

被害者をさらに騙す弁護士事務所

さすがにニブイ私も50万を振込んでからは
何かおかしい・・・と思い始めました。

振込む前にどうして気が付かなかったのか
本当に悔やまれます。

そこで私は、騙されたと知りながらも
とにかく市場調査の仕事を続けようと思いました。

仕事さえすれば、お金が貰えるんだから
もう二度とこちらが振込むことはせずに
ひたすら市場調査をしようと決心したのです。

すでにウソだと分かっているけれど
このまま黙って続けようと思いました。

不思議なことに、50万を振込んでからは
もうパチンコの仕事の続きをしろとも
言われませんでした。

多分、次のステップに進んだことで
パチンコのハナシは終了したのでしょう。

私は、とにかくたくさん仕事がしたいから
回してほしいと頼みました。

エステに予約の電話を入れるふりをして
電話に出た人の応対についての
レポートをまとめるというものでしたが、

先方も段々と雑になってきて
私がまだレポートをFAXする前から
1万円口座に入金してくるようになりました。

つまり、レポートなんか別に無くても
どうでもいいってことなんですよね。

相手が詐欺師とわかってしまうと
連絡を取り合うのも段々イヤになってきました。

インターネットで調べると
色んな法律事務所が出てきます。

HPには【騙されたお金を取り戻します】
と書いてあったので電話してみました。

どんな風に騙されたのかを説明すると
「すぐに調査員を向かわせます!」

そして

取り戻したい金額の20%を
前払いするきまりだと言われて

何かおかしいと思って今度は警察に
電話してみました。

警察では、その法律事務所も詐欺だから
もう係わらないようと言われました。

とにかく詐欺に共通した特徴は先にお金を払わせることですね。

警察からは在宅ワークの詐欺団とは
もう連絡を取らないほうが良いと言われました。

それでもう携帯に電話がかかってきても
一切出ないようにしていたら

会社にまで電話がかかってきて
びっくりしました。

仕事中なのでと切りましたが
怖かったですね~!

最初に契約書をかわした時に
勤務先を書いてしまっていたからです。

契約書を交わしたからと言って
健全な会社ではなく、

むしろ悪用されますので
カンタンに契約書を書いちゃダメですね!

一応、詐欺会社の名前と住所と電話番号を
警察に伝えましたが、

振込んだお金はまず戻らないだろうと
言われました。

だから、カンタンに「詐欺で失ったお金を
すぐに取り返します!」とか言ってる広告は
疑ったほうがいいです。

インターネットで探しているうちに

取り戻せなかった場合の手数料は一切かからず、

取り戻せた場合に限り、7%が成功報酬に
なるという弁護士事務所があったので相談しました。

相手と交渉してはくれたのですが
結局取り戻せませんでした。

こちらにも落ち度がありますし、
相手もこうなることを予想して

仕事の報酬を払っていることが
健全性をアピールしているからです。

でも、あんなに色々と
相手と交渉してくれたのに無料だったのは嬉しかったです。

在宅ワーク怪しい会社の見分け方

①「会社名+詐欺」のキーワードで検索してみる

②仕事に対して報酬が高すぎないか

③契約金や教材費など、どんな名目でも
 仕事をする前にお金を払わせるのは詐欺

④支払いを拒むと態度が激変する

⑤話に矛盾がある

⑥とにかく誰かに相談をする

①についてですが、私も最初に会社名で
検索はしたのですが何も出て来ませんでした。

でも、騙されたとわかってから
会社名の次に詐欺と入れて検索すると・・・

出てくるわ出てくるわ・・・
悔しかったです!

④は私もちょっとありましたね。
最初3万のときに明らかに怒っていました。

ひどい場合は脅されることもあるそうです。

後から思えば矛盾だらけなのに
その時は気が付きません。

在宅ワークを探すときは
家族などに相談しながら話を勧めるのが
騙されないための予防になると思います。

私は夫にあえて相談しなかったですね。
怪しいからと止められるのを恐れたのです。

ホントにバカでした。

まとめ

・仕事に対して報酬が高すぎる場合は詐欺

・むやみに契約書を書かない

・仕事をする前にお金は絶対支払わない

・誰かに相談する

  
 

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